節分ハイキング
2月3日(土)、節分ハイキングに出かけてき ました。
お天気に恵まれた節分、嵐電に乗るのも右京区へ出向くのも、節分の豆まき行事も久しぶりだわ!と遠足気分が高まる総勢11人が嵐電・嵐山駅に集合しました。
久しぶりに踏み入れる天龍寺山内、「こんなに広かったかなぁ?」「この辺り全部桜の木だね」とワイワイおしゃべりしながら、いざ「豆まき」の会場へ。
塔頭と法堂に囲まれたエリアにはすでにたくさんの人と出店で賑わっています。
地元の方と天龍寺の各寺、檀家さんが主体とした節分会の催しは、壁に中学生による書道や絵の作品展も催されていたり、とってもアットホームな雰囲気です。入口付近ではお酒と甘酒の振る舞いがあって早速頂戴します。甘酒は麹がたっぷり入っていて美味しいこと。その麹が中々お口に収まりません。あ~スプーンがあったら、いやお箸一本でもあったらとちょっともったいないごちそうさまでした。でも美味しさ温かさにホッコリ。
豆まきの時間までまだ30分もあるので、ちょこっとお腹にいれておきましょう!とそれぞれお目当ての出店でお買い物です。
恵方巻に、トッピング自由なおそば、たこ焼きにタイ焼き。お腹が満足すると安心な気分になるんですよね。これで臨戦態勢バッチリですね。
さて、いよいよアナウンスが入り、豆まきが行われるようです。こちらも地元密着、舞台には天龍寺の官長さん以外は地元の名士といったような形で、誰かは全然分かりません。あとはローカルゆるキャラの(渡月橋)渡くん(渡月橋を背負っている)も豆まきしてくれるようです。腕はふれるのでしょうか?
「福は内~」の掛け声とともに福豆が空を飛びます。しかしこちらの方には全然届きません。風に流れて南へ南へと飛んでいきます。その内、舞台の上で遠くに飛ばそうとフリスビー投げの工夫がされ、飛んできた!と思ったら頭上を越えていきました。あちらこちらで「こっち―!」との掛け声が飛び交っています。とっても楽しい!
しかし、投じられた福豆は手に入りません。豆まきが終わり、皆さん集合してみるとほとんどの方が福豆を手に入れられたようで良かった!です。それに福豆が取れなかった方にはちゃんと配って下さる優しい心配りも有り、これでみんな揃って福豆を手にすることが出来ました。
天龍寺では七福神巡りも行われていて、福笹を手にして各塔頭を詣り、短冊をつけてもらいます。こちらでも甘酒(酒粕で作られた甘酒)の接待を受け、福を授かったのと相乗効果で気持ちもお腹も温まってきました。
天龍寺を後にして壬生寺へ向かいます。レトロ電車の車窓からはのんびりとした風景が流れていきます。
壬生寺の節分会は有名なだけに、面している坊城通や参道も沢山の人と出店で埋め尽くされています。
全国でここだけの節分の風習が炮烙奉納。家族の名前や年齢を書いて炮烙奉納します。これらは4月29日からの壬生狂言「炮烙割り」で全て割られ、厄除け・開運が得られるという慣わしです。
炮烙を触るのも炮烙を奉納するのも初めてで、ぎこちないながらも奉納しました。春の壬生狂言が楽しみです。
残念ながら狂言「節分」は大変な人で見ることが出来ず、お参りして解散となりました。
半日、名前は知っていても行ったことがない、体験したことがなかったそんな京都の年中行事をみんなで楽しんだ一日でした。
2018年2月4日 (小柳 記)