ちょっとのぞいてみませんか?車いすフェンシング
皆さん、パリオリンピック2024、楽しまれましたか?
フェンシング・チームジャパンの大活躍で、今まで謎に?包まれていたルール、3つのカテゴリーがあるなど特徴を知り、あの鋭い白熱した競技に夢中になり、興味を持った方も多かったのではないでしょうか(^-^)
もっと見たい…。もっと知りたい…。
8/28(水)からパリ パラリンピック2024が始まります。
開催される22競技の中に「車いすフェンシング」があります。
「どんな形で競技されるのかしら?」
「この間まで見ていたフェンシングと一緒なのかな?」
素朴な疑問が浮かびます。
そこで、「車いすフェンシング」の指導をされていた会員の小松眞一さんに、見どころ・特徴などをお聞きしてみました。
制作に携わられた「車いすフェンシング ガイド」を元に、小松さんの四方山話を交えてご紹介いたします。
これから、実際に競技を見てもらう時の傍らの頼もしい参考に、お楽しみのヒントにして頂ければと思います。
続編として、
★小松眞一さんの「車いすフェンシング」四方山話 編
アップしていますので、もしよろしければ、ご覧ください。
(青色の文字列をクリックして下さい。記事をご覧いただけます。)
《簡単! 車いすフェンシング ガイド》
<車椅子フェンシングとは>
「車椅子フェンシングは、車椅子に座ってするスポーツ。
ただ、車椅子バスケットや車椅子テニスなど車椅子を動かしてする競技と違い、車椅子をピストという台に固定して動かないようにして行う。
手の短い人、長い人とそれぞれ違うので、手の短い人に合わせて、ピストの真ん中の棒を伸ばしたり短くしたりを対戦ごとに設定して、競技する。これが車椅子フェンシングの基本なんやな。」
「僕がみんなに言っているのは、健常者でもこの車椅子に座れば、車椅子フェンシングができるんやということ。そう、ハンディキャップがないんや。」
「もちろん腹筋、背筋などの違いはあるけれど、健常者が車椅子を車椅子みたいに動かすというのはかなり難しいことやけど、車椅子が固定されているからできる。
健常者も障がい者もできるスポーツなんや。
これができるのは、パラリンピック競技の中で、車椅子フェンシングともう一種類の競技くらい、他の競技は全部障がい者に特化している。」
「車椅子フェンシングはまぁ、言うたら腕から先の技術なんやな。
だから今度団体戦で金メダルを取った飯村さんのお父さん、そして日本人初フェンシングのメダリスト太田雄貴さんも京都にいた時は、車椅子に座って練習をしている。」
「コーチによっては、考え方がいろいろあるけれど、腕から先の技術は健常者にとっても良いトレーニングになる。
僕が車椅子フェンシングをもっともっと広げていけるかなと思ったのは、そのへんなんやな。」
「なんで、車椅子フェンシングかって言ったら、”健常者も障がい者も車椅子に座ったらできる競技ですよ”ということなんや。
こんな差別のない競技は、障がい者スポーツの中では非常に珍しい、これが掴みどころで、僕が教えたことなんや。」
(2024.8.28 小柳和美)